何か出来ないかとの「想い」が募るばかりであった。募金をして満足?
しかし今の私には時間はある、なら行こう!装備を買い揃え、
現地の情報をインターネットで探しまくり、家族の同意を得て車に乗り込んだ。
朝方3時に自宅を出発、妻に後ろめたさを感じつつ、まだ真っ暗な高速へ入った。
遠野まで12時間、テンションは高く疲れも感じないまま遠野VCについた、
途中の高速で警察関係車両から自衛隊関係の車の一個団体が走行していたり、
サービスエリアで休憩していたり・・・お手洗いで会えば「ご苦労様」と声を掛けた。
気持ちよく「ありがとうございます」と返答してくれた。
今回の自衛隊の活躍は国民の目で見ても理屈抜きで好感をもったと思う。
私もその一人・・・長渕剛が慰労の為に自衛隊の前で歌っていた時は、
自衛隊の人達は、嬉しそうだった。それを見て私も感動してしまい。
あぁなんて人間味のある自衛隊の人達なんだろ・・・と。
福島県ぐらいから、震災の影響で高速道路は継ぎ接ぎされていたものの
東和インターで降りて、遠野市内はのどかな田舎町。
この地から僅か一時間で、テレビで散々見た映像の被災地が存在する、
このギャップに阪神淡路の時と同じの違和感を覚えた。
遠野VCではさまざまな問題点を抱えていた。
いや抱えている事に気付いているのはどれぐらいの人だろうか・・・
受付で「人手が少なくてやってみませんか?」の一言で、
瓦礫の撤去作業をやる気満々でやって来た私にとって
「頼まれたら断れず」的性格。快く了承した。
内勤務の仕事はボランティアセンターの運営・マネジメント、
人と接するのが好きな私にとってボランティアの為の
ボランティアが在った事に少し感動。
しかしシステムもまだまだ脆弱で毎日毎日、
個人ボランティアからのクレームがやってくる。
「私も貴方も同じボランティア」やれ寝る場所が狭い、
新幹線のチケット取って欲しい、タクシー呼んでもらえます?
情けない本当に情けない。
私は何度も「受付はホテルのコンシェルジュじゃねぇ」とニコニコしながら
対応させていただいた。お、大人の対応・・・って奴ですか(笑)
でもね、だんだんこんなクレームや訳判らん質問をしてこられても
全然平気になってくる自分が、なんだか昔の自分に戻っている気がしてきた。
私はサラリーマンも経験し、経営者も経験している。友達はいつか仕事仲間に
変わり、付き合いの延長で商売が始まり、騙したり騙されたり、風評を流されたり
信頼していた社員が去って行ったり・・・だんだん自己防衛的になってたのかもしれない。
ちょっとした事が気になり、苛立ち、怒る。今思えば、ここ3,4年そうだったかも。
だんだんボランティアの話から遠のきましたが・・・
では次回より修正編でまいります・・・
かしこ