2011年07月18日

大槌町「まごころ広場」について

大槌町「まごころ広場うすさわ」



「まごころ広場うすざわ」は大槌町臼沢地区にある

コミュニティスペースです。

被災者の方々が集い、語り、その方々の心に

「よりそう」ことを目的に開設されました。

隣の弓道場は避難所となっており、

少しでも避難所から外へ出ていただきたいと

遠野まごころネットが5月に開設した広場。


当時は、まだまだ炊き出しが必要だった為に、

この広場も炊き出しを行っていた。

しかし徐々にその炊き出しも、自立支援の場に変化していった。

IMG_0618.jpg


家を流された被災者と家が残っている被災者との間で

妬みが生じている。

物資供給を受けたくてもストックする場所が無い避難所生活者。

物資供給を毎日受けてストックする自宅被災者。

特に避難所生活者の不安感は計り知れない、

一方仮設住宅が当たっても移転後、食糧供給が受けれなくなる現実。

ある被災者は「お金を持たずにたい焼きの炊き出しに並ぶ被災者に

人間としての本質を見失っている」と語ってくれた。


何が正しくて何が間違っているかは被災者の

良心にゆだねるしかない現状。

自立出来ないのかしたくないのかは本人さえも気がついていない。

ただ、被災者の中には「まごころ広場」で

毎回使い捨てをする紙コップより、

プラスティックコップを欲しがったり

それを洗う流し台を欲しがったり、

毎日来るボランティアの為に食事を作ってあげたいから

ガス炊飯器とガスコンロを欲しがったり、

徐々にではあるが心の変化「いきがい=しごと」をする場面

が増えてきた。

物欲も生きがいにつながるのかと思える。

私は、この被災者たちと一緒に悩み、苦しみ、喜びを

感じたくボランティア活動の中心を…

ここからの自立支援をしてみたくなった。

この8月には「まごころ広場」から「まごころの郷」へ変える

プロジェクトも非常に興味深い。

まだまだ復興地支援は先が長い…でも出来る限り、許される限り

被災地・被災者とよりそうことがNPO VCOSの、そして私の

存在にも繋がって入るような気がしてならない…
posted by vcos at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ボランティア日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする